定植後は無農薬で育てる白ねぎ栽培|愛情込めて栽培中!

定植後は無農薬で育てる白ねぎ栽培 農作業

今回は田中農場の無農薬で育てる白ネギの現在の様子や、栽培についてのこだわりについてご紹介します。

白ネギは、乾燥には強い性質をしていますが多湿には弱いため、雨が続いたり畑の水はけが悪かったりすると病気が発生しやすくなります。そのため、無農薬で育てるには病気になりにくいような土壌作りや、病気の原因となる雑草の除去など、たくさんの手間をかける必要があります。

苦労も多いですが、田中農場の白ネギを楽しみに待っていてくださる方がおられるので、今年も丁寧に愛情込めて安心・安全な白ネギ栽培をおこなっています。

田中農場の白ネギの美味しさ

若いものは柔らかい食感、寒さが深まる度に甘さが深まる白ネギ

鳥取も9月中旬に入ってようやく夜20度くらいまで気温が下がるようになり、白ネギが美味しさを蓄えはじめました。今はまだ細い白ネギですが、この1ヶ月でぐんと太く甘くなっていきます。

収穫時期は10月〜2月と数か月にわたりますが、美味しさの違いとしては、糖度は寒さが深まっていく度に増していきますが、早い時期のものは柔らかくて食感が楽しめます。

今の時期のものを試食しましたが、舌にのせるととろけるようで、すっとなくなっていく感じでした。白ネギは繊維が残ってしまうものがあり、子供が苦手意識を持つこともありますが、田中農場の白ネギは本当に柔らかくて甘みが強いのが特徴です。

特に早い段階の収穫のものは柔らかく、若々しさを感じるものです。寒さの違いによってどう味や食感が変化していくのか試してみられるのもおすすめですね。

さて、田中農場の白ネギ栽培のこだわりを、土づくりからご紹介します。田中農場では、水稲同様、土づくりをとても大切にしています。

白ネギの栽培に適した環境をつくるには

白ネギ栽培で重要になるのが、水はけのいい環境を作ること。そして、栄養たっぷりな良質な土壌であること。白ネギは同じ場所で続けて栽培できないので、稲作と白ネギを1年交代で交互に栽培しています。ですので、いかに水はけをよくするか。がとても重要になります。そこで田中農場が行っているのは、額縁明渠(がくぶちめいきょ)です。

額縁明渠(がくぶちめいきょ)を用いて作る白ネギ畑

春に畑を作る段階から、水はけがよくなるように額縁明渠(がくぶちめいきょ)をおこないます。

額縁明渠とは、畦畔(けいはん:水田を囲んで作った盛土)に沿って掘った排水溝の意味で、溝掘機(みぞほりき)を使って溝を掘り、水の流れを確実に排水溝につなぐように施工することです。

つまり、水の入る道と出る道を作ってあげることです。

土を深く耕すサブソイラーという農機具を使用し、50センチの溝を弾丸暗渠(だんがんあんきょ:田畑の土中に下水管の様な穴を作ること)施工しています。通常は20から30センチですが、田中農場ではサブソイラによる弾丸暗渠は深さ50センチにもなります。

そうすることによって、水の入る道と出る道がしっかりと作られ、水はけのよい畑をつくるのです。

水田と白ネギ畑、交互につくりミネラルを豊富に含んだ土壌に

白ネギを栽培する畑は、前年度は水田として使用しています。稲作で使用した土壌は、自然豊かな水を川から取り入れ大量に使うため、結果として水に含まれる良質なミネラルを含み豊かな土壌を生み出します。

さらに、地元の和牛飼育農家さんからいただいた牛糞を用いた、良質な堆肥を自社生産し、その堆肥を使い栄養を多く含む土に仕上げます。

農薬や化学肥料を使用しない白ネギ栽培

白ネギにいかにストレスをかけないか?がポイント

草取りに関しては、人間も夏は暑さで体力を奪われますが、白ネギにとっても暑さはかなりのストレスになります。

害虫や病気の原因となる雑草の処理は大切な作業です。しかし、昼間の時間に草取りをすると、ネギに刺激を与えてしまい、暑さに加えてさらなる負担をかけてしまうことになります。ですので、夏の間は昼間には作業を行わず、朝夕の比較的気温が下がる時に行っていきます。

暑い時期は特に根を触って刺激を与えないように注意を払いながら作業を進めていきます。

田中農場では白ネギの苗を植える段階ですでに間隔を空けて植えるようにしてあり、受けるストレスを最小限にする工夫をとっています。間隔を狭くして収穫量を増やすこともできますが、そうすると白ネギがうけるストレスも増え、病気になりやすくなってしまいます。それを防ぐために農薬を使用する、それが一般的ではありますが、田中農場ではおこなっていません。

それが、私達のポリシーでもあります。

白ネギの作付け風景

白ネギが元気に美味しく育つには欠かせないミネラル散布

田中農場では、化学肥料を使用せずに白ネギ栽培をしているため、定期的に、「天然ミネラル剤」と呼ばれる天然肥料の散布をおこない白ネギが健全な状態を保てるようにしています。特に夏の気温の高い時期は白ネギが休眠に入ります。その間に「ベト病」などの病気にかかりやすくなるため、ミネラル散布は必須になります。

今年の梅雨は時期が長く、白ネギが雨で弱ることが想定されたので、週5回ミネラル散布を行いました。田中農場ではドローンの導入をしているので重いホースを引っ張ってくることなく、広い農地に万遍なく行き渡らせることを可能にできました。

病気以外でも根切虫(ねきりむし)などの害虫がつくこともあります。ただでさえ美味しい白ネギに薬を使用してないとなると、格好の場所!なので最新の注意を払い、草取りをしながら観察もしていきます。根切虫という名前がつくくらいなので、この虫がつくと根を食べてしまいます。根切虫にやられた白ネギは倒れてしまうので、それがサイン!見つけた時は手作業で取り除いていきます。

成長に合わせて行う土寄せ

暑い時期を過ぎ、白ネギが成長するのと同時に、「土寄せ」を行います。土寄せとは、白ネギの茎元に土をかけることをいい、土が寄せられた部分が白ネギの白く柔らかいところになります。

現在、畝(うね)と畝の間隔は家庭用溝掘機が入る1.5メートルほどあけており、状況によって追加で溝掘機が入るようにも仕掛けてあります。この幅間隔のおかげで家庭用の耕運機なども入るので、白ネギの成長に合わせ土寄せの際にも、土を柔らかくしてかけられるようにもなっています。

こちらは耕運機で土を柔らかくしているところ。この後土寄せ用の機械に変え、土を寄せる作業に移っていきます。途中耕運機で耕していると元気なミミズが飛び出してくるほど!それどほ、栄養豊富な土であるということです。

田中農場の白ネギ栽培リーター

田中農場ではそれぞれの作物に担当がついており、その担当のリーダーを中心に大切に育てています。白ネギ栽培の担当は谷口リーダー。田中農場入社7年目になります。

谷口の経歴を少しご紹介すると、、元々農家の家に生まれていましたが、50歳過ぎまでは農業にはノータッチでサラリーマンとして働いていました。その後、両親も高齢になり農業を続けていくのが難しくなった時、田中農場で田畑の管理することが決まり、そこから働き始めたのがきっかけでした。

田中農場で管理している農地は、過疎・高齢化で農業を続けられなくなった農家さんから依頼をいただき、代わりに農業を行っているものがほとんどです。先祖代々受け継がれてきた大切な農地を、私たちが責任をもって活用させていただいています。従業員一同、日々、まじめに農作物に向き合い、手をかけ心を込め栽培しています。

▼白ねぎのご購入はこちらから

【送料込み】鳥取・田中農場の白ねぎ1kg2kg3kg-鳥取・八頭の特別栽培米・野菜の通販専門店 田中農場
名称 【送料込み】鳥取・田中農場の白ねぎ1kg2kg3kg 品種 白ねぎ 内容量 1kg(約6〜10本)・2kg(約12〜20本)・3kg(約18〜30本)よりお選びいただけます。 保存方法 風通しがよい冷暗所で保管してください。すぐに使いきれない場合は土に埋めるなどしていただくと長く保存できます。
タイトルとURLをコピーしました