お米にわいた虫はどうする!?原因と家庭でできる対処方法を知ろう

「えっ、お米のなかに虫……!?」いつも食べているお米に虫がいるとゾっとしますよね。梅雨の始まる5月から秋頃までは高温・多湿な環境になり、お米に虫がわきやすい季節です。

虫がわいてしまったお米も、きちんと虫を取り除けば食べられます。しかし虫がいるのは、苦手な人なら絶対に避けたいものです。そこで今回は、お米に虫がわく原因と家庭でできる予防対策についてまとめました。

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なぜお米に虫がわくのか

お米とお米の袋の画像

お米に虫がわいてしまう原因としては、つぎの3つが考えられます。

  • お米の生産過程で入ってしまった
  • お米の保存袋へ隙間から侵入した
  • お米の保存袋を食い破って侵入した

お米を食べる虫は体が小さく、ちょっとした隙間から侵入してきます。お米の生産過程で混ざってしまったり、保存袋の空気穴から入ってくる場合もあります。

また中には、強力なアゴを持っている虫が袋を食い破って侵入してくることも……。

お米が好きな虫は、米ぬか米粉小麦粉パスタ調味料乾燥食品ペットフードなどにも集まってきます。台所でこぼしたままになっている食品は、虫たちの大好物。食品は密閉容器などで保管し、できるだけ清潔に保ちましょう。

お米にわく虫の種類

お米にわく虫には、どんな種類がいるのでしょうか?一般的によく発生する虫は、コクゾウムシノシメマダラメイガです。

コクゾウムシ

体長3㎜ほどの小さな黒い虫。米くい虫とも呼ばれています。ゾウの鼻のように長い口があり、お米に穴をあけて卵を産みます。25~30℃の環境で活発に動き回り、産卵されてから約1ヶ月で成虫になります。

ノシメマダラメイガ

体長1cmほどの蛾(が)お米の表面に卵を産みます。幼虫の時は、頭が赤いイモ虫でお米を食べます。食べられたお米の表面に白い糸を出して米粒をくっつけることもあります。

お米につく虫は、高温・多湿の環境で活発になると言われています。梅雨がはじまる5月から秋ごろまでは、米に虫がわきやすい季節。お米の保管場所にも注意が必要です。

じめじめしがちなシンク下や20℃以上の温かい場所は虫が出てきやすいです。できるだけ風通しの良い場所、または冷蔵庫での保管がおすすめですね。

参考|米穀安定供給確保支援機構 

虫がわいてしまったお米は食べても大丈夫?

お米を食べている人

「虫がわいたお米は、とてもじゃないけれど食べられない!」と感じるかもしれません。とはいえ、お米を捨てるのももったいない……。虫がわいてしまった後、どのように対処すればよいか解説します。

虫を取り除けば食べられる

お米につく虫には、毒はありません。誤って食べてしまったとしても、健康上の問題はないです。お米を捨てるのがもったいないという方は、基本的には虫を取り除けば食べても大丈夫です。

お米に虫がわいてしまったときの対処方法

お米に虫がわいてしまったときの対処法を見てみましょう。

・水にしばらくつける

お米をしばらく水につけておくと、虫が窒息して浮いてきます。浮いてきた虫を水と一緒に流し、ふたたび水につけて虫が出てこなくなるまで繰り返せばOKです。虫と同じように浮いてくるお米は、虫が食べて中が空洞になっているお米ですので一緒に取り除きます。

・天日干しをする

お米につく虫は、強い光が苦手。ベランダなどにお米を広げて天日干しを行えば、あわてて逃げていくはずです。ピンセットなどでできるだけ取り除きます。ただし長時間日光に当てると、お米が乾燥しすぎてしまうので1時間ほどを目安に行いましょう。

アレルギーを起こす可能性も

虫がわいたお米を食べても体に影響はないといわれていますが、人によってはアレルギーを起こす可能性もあります。アレルギーが心配な場合は、食べることはおすすめできません。

お米につく虫の多くは昆虫です。そのため甲殻類アレルギーの方は万一を考え、虫がわいたお米は食べるのを控えましょう。

もう虫は見たくない!家庭でできる予防対策

お米に虫がついてしまわないように、家庭でできる予防対策を紹介します。

  • 密閉容器に入れて保管する
  • 冷蔵庫で保管する
  • 米びつに唐辛子を入れる
  • 長期保管しない

密閉容器に入れて冷蔵庫で保管がおすすめ

ペットボトルにお米を入れ冷蔵庫で保存している画像

一番おすすめなのは、お米を密閉容器に入れて冷蔵庫で保管することです。虫はわずかな隙間から入り込んでくるので、しっかりとした密閉型の米びつペットボトルを利用するとよいでしょう。

虫がわきやすいのは、高温・多湿の環境です。冷蔵庫内であれば低温に保たれているため、虫は孵化できません。すでにお米の中に卵が混ざっていたとしても、増えることはないです。

米びつに唐辛子を入れる

米びつの中に唐辛子を入れて保存している画像

冷蔵庫での保管が難しい場合は、唐辛子の活用もおすすめです。唐辛子には、お米の苦手な成分が含まれているので、虫が寄りづらくなります。

お茶パックなどメッシュ素材で作られた小さい袋の中に唐辛子を数本入れ、それを米びつの中に入れます。または、唐辛子を米びつの蓋部分に貼っておいてもよいですね。

お米を長期保管しない

お米の長期保管を避けて、早く食べきることも効果的です。

精米から時間が経過するほど風味が落ちますし、虫がわくリスクも高まります。一度にたくさん買いだめせずに、食べられる量を購入しましょう。

お米は1カ月くらいで食べきるのがおすすめです。

おわりに

今回は、お米に虫がわいてしまう原因や対処方法を紹介しました。

虫がわいてしまったお米も食べることはできますが、風味が落ちてしまいますし、あまり気持ちのよいものではありません。アレルギーの心配がある場合は避けた方が無難です。

保管場所の工夫をしたり虫よけの唐辛子などを活用して、事前対策をしっかり行いましょう。

お米の保存方法がよく分からない方には、こちらの記事もおすすめです。参考に読んでみてください。

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