お米は野菜や果物と同じ生鮮食品。すぐに腐ることはありませんが、デリケートな食材なんです。おいしく食べられる期間の目安としては、精米されてから約1ヶ月です。
ニオイや湿気を吸いやすく、空気に触れると酸化しやすいため、時間の経過とともに徐々に風味も失われてしまいます。そのため、早めに食べきるのがベストなのですね。
とはいえ、上手に保存すればお米の品質が低下するスピードを遅らせることができます。
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お米を保存するときのポイント
お米をおいしく長く保存するには、つぎの3つのポイントを押さえることが大切です。
- 適切な温度で保存する
- 湿度に気を付ける
- 密閉容器に入れて保存する
適切な温度
お米を保存するときの温度は10〜15℃が理想です。 直射日光の当たる場所や高温になりやすい場所は避けるようにしましょう。
湿度
じめじめと湿気の多い場所は、カビが発生する可能性が高くなります。お米を台所のシンク下に置いておられる方も多いかもしれませんが、お米の保存場所としてはあまり適していません。
涼しく風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。またお米を扱うときは手をしっかり拭いて、お米が濡れないように気を付けてください。
密閉容器
購入時のお米が入っている袋には、通気性をよくするために小さい穴があいています。この袋のままで保存していると、酸化や虫・カビの発生の原因となります。
最後までおいしく食べるためには、プラスチック製のタッパーやジップロックなど、しっかりと密閉できる容器に入れて保存しましょう。
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お米の保存には「冷蔵庫の野菜室」がおすすめ
前述のポイントを押さえた場所が「野菜室」です。
野菜室で保存をするメリット
- 低い温度(5~10℃)に保たれている
- 虫などの侵入を防げる
- 直射日光を防げる
冷蔵庫は1年をとおして一定の温度に保たれるため、お米の保存におすすめの場所です。
とくに冷蔵庫の野菜室は、野菜などに適した温度と湿度に設定されており、新鮮さをできるだけ長く保てるように作られています。
米にとっても、保存に最適な場所なのですね。スペースに余裕があるのなら、ぜひ冷蔵庫の野菜室を活用してみましょう。
一方、冷蔵室は0〜5℃に保たれており野菜室より温度が低いため、
・米が結露しやすくなり、カビが発生する原因となる
・米の呼吸が抑えられ、鮮度が落ちやすい
ということもあります。
冷蔵室での保存も可能ですが、スペースに余裕があるのなら、ぜひ冷蔵庫の野菜室を活用してみましょう。
お米の保存容器を冷蔵庫から長い時間出していたり、冷蔵庫があけっぱなしになっていた場合、温度差で結露が起こる可能性があります。結露はカビの原因になりますので、注意しましょう。
できれば購入後すぐに、冷蔵庫へ入れるのがおすすめです。

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お米を常温で保存する場合
「たくさんお米を購入した」「冷蔵庫にスペースがない」という場合は、常温で保存します。
気を付けるポイントは繰り返しになりますが、
・直射日光にあてない
・温度変化の少ない場所を選ぶ
・密閉容器に入れて保存
となります。
また冷蔵庫に入れるよりも、虫などがわきやすくなります。購入後は必ず密閉容器に移し替えるようにしましょう。またお米を入れている容器を清潔に保つことも大切です。
古いお米やぬかが混ざると、風味も落ちます。お米を最後まで使い切ったら、容器を洗って清潔にしてから移し替えましょう。
簡単にできる!場所をとらないお米の保存方法
お米専用の、簡単にできる保存方法を紹介します。今回使うものは、
- ペットボトル
- ジップロックの袋
の2つです。お部屋や冷蔵庫にスペースが少なく、困っている方はぜひ参考にしてみてください。
【ペットボトル保存の方法】
- ペットボトルをよく洗って乾かす
- ろうとなどを使い、お米をペットボトルに移す
- ペットボトルのキャップをしっかり閉める
- 冷蔵庫か、風通しの良い場所で保管
飲んだら捨ててしまいがちなペットボトル。お米の保存容器として活用できるんです。
キャップがついているので、密閉してお米の酸化を防げます。また手で持ちやすい、新しい保存容器を買う必要がないといったメリットがあります。
家計の節約につながるのも、うれしいポイントです。
【ジップロック保存の方法】
- ジップロックの袋を用意する
- 袋からはみ出さない程度にお米を入れる
- 空気をできるだけ抜き、ジッパーをしっかり閉める
- 冷蔵庫か風通しの良い場所で保管する
ジップロックの袋を常備している方も多いのではないでしょうか。ジッパーがついており、しっかり密閉状態にできます。
また袋が透明ですので、どれくらいの量が入っているか一目でわかるのも便利です。精米日と何合入っているか書くとわかりやすくて良いですね。
もち米の保存方法
もち米は普通のお米よりもデリケートで、水分を吸いやすいため、保存方法によっては風味や食感が変わってしまいます。
白米と同様に
・ペットボトルに入れて冷蔵庫で保存
・ジップロックに入れて冷蔵庫で保存
で問題ありませんが、1〜2ヶ月程度で食べきるようにしましょう。
意外と知らない?保存の際の注意点
お米を保存する際の注意点をまとめました。
Q. 未開封のお米なら長持ちしますか?
A. お米の袋には通気性を保つため、小さな穴があいています。未開封でも空気に触れており、酸化しやすい状態なので、お米の鮮度にあまり違いはありません。
Q. お米を冷凍庫で保存してはいけませんか?
A. 冷凍庫での保存はおすすめできません。お米の水分が凍ってしまい、ひび割れを起こす原因になります。炊き上がりがベチャッとなってしまいます。
炊いたごはんであれば、冷凍保存はおすすめです。
Q. お米の保存によくない場所を教えてください。
A. おすすめできない場所は、以下の3つです。
- シンク下:風通しが悪く湿気がこもりやすい
- 家電製品の近く:温度変化が激しい
- ニオイの強いもの近く:お米にニオイが移ってしまうため
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番外編 余ったもち米でもちもちご飯を炊いてみよう
もち米が余ってしまった場合、白米に混ぜて炊くことでもっちりとした食感のご飯にすることができます。
- 少しもちもち
もち米一握り(約20g)と白米を合わせて1合になるようにします。
白米を炊くときと同様に水を入れ、炊飯します。 - もっともちもち(2合以上炊く場合)
1合単位でもち米を入れ、白米:もち米=2:1となるようにします。
白米の水加減に合わせてから、もち米1合につき水を45ml(大さじ3杯分)減らします。
炊飯は白米と同様にします。
余ったもち米や白米で、いつもと違う食感のご飯にしてみても楽しめますね!
引用:https://www.zpr.co.jp/fun/mochigome/#preservation
お米を上手に保存して最後までおいしく食べよう
今回はお米の保存方法について紹介しました。お米をできるだけ長持ちさせるには、適切な温度と湿度を保ち、密閉容器に入れて保存することが大切です。
保管場所を工夫することで食材の無駄をなくし、おいしいお米を食べてくださいね。
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