この記事では、稲の苗づくりについてご紹介します。良い苗が作れるかどうかは、お米の収穫量や品質にも大きな影響を与える大事な工程です。
稲の苗を育てるための「苗代(なわしろ)」の準備から、播種(種まき)についてまとめています。
お米の苗づくりの作業のうち、種(種もみ)の準備について詳しく知りたい方は、「お米づくりの種もみ準備|種もみ選びから催芽(さいが)までの流れを解説」の記事をご覧ください。
苗代の準備
稲の苗を育てるための苗代(なわしろ)を準備しておきます。
苗代(なわしろ)とは、田植えまでの間、稲の苗を育てるための田のこと。
苗代には、水苗代、畑苗代、折衷苗代、などいろいろな形があります。田中農場は「水苗代」という苗代になります。
入水・排水の便利な場所を選び、育苗箱を並べるだけのサイズを確保して周りに溝を掘り、苗代をたてます。
育苗箱と苗代がしっかり密着することと、水位が均一になるよう、苗代は均平にすることが大切です◎
播種(種まき)
播種(はしゅ)とは、浸種(しんしゅ)が終わった種籾を、ポット苗専用の育苗箱に種籾をまく作業のことです。
一般的な播種(種まき)は、平たい育苗箱野中に床土を入れて、そこに種籾をパラパラとまきいれ播種(種まき)をします。平たい育苗箱で育った苗は「マット苗」といい、機械に適した苗で比較的安易に効率よく田植えができるので、近年はこのマット苗が主流となっています。
一方、田中農場は「みのるのポット苗」というポット苗専用の育苗箱を使って、全自動播種機で播種(種まき)をしています。
なぜ通常の平らな育苗箱でなく、ポット苗専用の育苗箱を使っているのか?
それは、ポット苗専用の育苗箱で育った苗=ポット苗は、田んぼの豊富な堆肥の栄養分とミネラルをたっぷりと吸って育つので、ポットの中でしっかりと根付き、強く太い質の良い苗となるからです。
コストと手間がかかっても、ひと株ひと株を大切に強く育てるのが田中農場の苗づくりのこだわりです。
つぎに、田中農場の播種の作業についてご紹介します!
田中農場は、全自動播種機で播種をしていきます。
まず、ポット苗専用育苗箱に床土(とこつち)が詰められ、その上からポット苗の小さな各穴に2〜4粒ずつの種籾がまかれます。
種籾がまかれたら、覆土(ふくど=タネをまいた後に土を覆いかぶせること)して、播種は完了です!
田中農場の播種に使っている土は、島根産業さんの「くろぼし」という育苗に優れた床土。
くろぼしは、通気性・保肥力・保水性が優れており、優れた床土と言われる条件がバッチリとそろった床土です。
育苗箱を並べ終わったら、入水して床面が浸かる程度の水位にして、完了です!
今日のブログは、稲の苗を育てるための「苗代(なわしろ)」の準備から、播種(種まき)までをご紹介しました。
これで、田中農場の苗づくりのご紹介は以上になります。
これからも、みなさんへ田中農場の農作業のようすをブログでお届けしていきます〜!