大豆粉ってなに?きな粉と違うの?まだまだ知られていない”大豆粉”。乾燥させた大豆を細かくひいた ”大豆粉” はヘルシーで栄養価が高く、小麦粉や米粉の代用品として使われることもあります。この記事では大豆粉の健康メリットや上手な使い方のポイント、大豆粉の簡単な作り方についてまとめています。ぜひ参考に読んでみてください。
大豆粉ってなに?
馴染みがあるであろう”きな粉”は、大豆を炒ってから挽いたもの。それに対して ”大豆粉” は乾燥させた大豆を挽き、粉状にした(加熱処理をしていない)ものです。小麦粉の代わりにグルテンフリーのお菓子作りに使われるなど、注目を集めるようになってきました。
大豆粉には、大豆の栄養がまるごと凝縮されています。タンパク質、イソフラボン、ビタミン類などなど…。健康志向の方や糖質制限したい方におすすめです。
栄養成分の点において、小麦粉や米粉と具体的にどのような違いがあるか見てみましょう。
すごい大豆粉!小麦粉、米粉との栄養成分比較
糖質制限のアイテムとして注目が集まっていますが、具体的に小麦粉や米粉とはどんな違いがあるのでしょうか。成分を比較し、表にまとめてみました。
大豆 (国産・黄大豆、乾) |
小麦粉(薄力粉) | 米粉 | |
エネルギー | 372kcal | 349kcal | 356kcal |
タンパク質 | 33.8g | 8.3g | 6.0g |
炭水化物 | 29.5g | 75.8g | 81.9g |
糖質 | 11.6g | 73.3g | 81.3g |
食物繊維 | 17.9g | 2.5g | 0.6g |
※可食部100gあたり(日本食品標準成分表(八訂) 増補2023年 より引用)
※大豆粉は乾燥させた大豆を粉砕したもののため、大豆の成分表を参考にしています。
タンパク質の栄養価を表すアミノ酸スコアの値(0〜100)は、最高値の「100」。肉や魚と同じくらい良質なタンパク質を摂取することができます。これが「畑の肉」と言われる理由ですね。
(日本豆腐協会「アミノ酸」 参照)
食物繊維は小麦粉の7倍以上、米粉の約30倍。糖質に関しては小麦粉や米粉の6分の1以下であることが分かります。その他にも、下記のような成分が含まれています。
- ビタミンB群 / ビタミンC / ビタミンE
- イソフラボン(フラボノイド系ポリフェノールの一種)
- レシチン
- サポニン
- 大豆オリゴ糖
大豆粉の使用で糖質を抑えながら、豊富な栄養を簡単に摂取することができます。
大豆粉で得られる健康メリット
大豆粉を取り入れることで、様々な栄養が摂取できることが分かりました。
具体的に、下記のような健康メリットがあることが分かっています。
- 便秘の解消(食物繊維、オリゴ糖)
- コレステロールや血圧の上昇を抑制(レシチン、サポニン)
- 老化や生活習慣病の予防(イソフラボン、サポニン)
- 更年期障害の緩和(イソフラボン)
- 肌の調子を整える(イソフラボン、ビタミンE)
糖質量を減らせるためダイエット中の方にもおすすめです。
いきなり全てを大豆粉に変えるのは…とハードルを感じている方は、小麦粉や米粉の分量の一部を置き換えてみるのも良いかもしれませんね。
成分の詳しい特徴は、【大豆の効果】とにかくすごい!大豆の栄養と食べるメリットにまとめていますので、気になる方は読んでみてくださいね。
大豆粉を使う時のポイントとは?
大豆粉は、小麦粉や米粉の代用品としていろいろなものに使えます。パン、クッキーなど普段よく食べている食品に大豆粉を使用すれば、栄養たっぷりでバランスのよい食事に近づけます。
大豆粉の特徴として以下のことが挙げられます。
- 小麦粉のような粘りが出ない
- 食感がもそもそしやすい
- 水分を吸収しやすい
大豆粉は小麦粉のような粘り気が出にくく生地がまとまりづらい、食感がもそもそしやすいといった特徴があります。大豆粉用のレシピを参考にするなど、調理の際はアレンジしてみてくださいね。
おうちで簡単!自家製大豆粉の作り方
大豆粉が手に入らない場合は、ミルミキサー(またはミキサー)で簡単に作れます。基本的に大豆を機械に入れて、スイッチを押すだけです。
用意するもの
- 乾燥大豆
- ミルミキサー(またはミキサー)
作り方
- 大豆をミルミキサーの容器1/4~1/3くらいまで入れる。
- ミルミキサーのスイッチを入れて、粉状になるまで挽く。
コツとポイント
ミルミキサーには、大豆を少しずつ加えて挽くようにしましょう。容器いっぱいまで入れると、機械への負担が大きいです。大豆の皮や粗いものが残る場合は、ふるいにかけると取り除けます。
※ミキサーへ入れる量は、大豆一握りずつくらいが目安になります。容器の1/3くらいまで、上記の画像の量を参考にして下さい。
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大豆粉のよくある質問
Q. 大豆粉・きな粉・おからパウダーの違いはなんですか?
A. 大豆粉は、基本的に乾燥した大豆を粉にしたもの。きな粉は大豆を一度炒ってから粉にしています。おからパウダーは、煮た大豆を搾って作られたおからを乾燥させて粉末状にしたものです。大豆粉は加熱調理が必要ですが、きな粉とおからパウダーはそのまま使用できます。
Q. 大豆粉はそのまま食べられますか?
A. 大豆粉は生の大豆(加熱されていない状態)から作られています。豆をはじめとした豆類には、環境から種を守るための成分が含まれていることがあります。生で食べると消化不良を起こす可能性があるので、そのまま食べるのはNG!加熱調理して食べるようにしましょう。
まとめ
大豆粉は、低糖質で大豆の栄養をまるごと摂れる優秀な粉です。作り方さえ覚えてしまえば、ご自宅でも簡単に準備できます。
気になるお味は、高野豆腐やきな粉のような、素朴な味わいです。クッキーやケーキのほか、揚げ物やお好み焼にも活用できます。いろいろなお料理に大豆粉を使ってみてください!