農家さんと田んぼや畑のお話をすると、よく出てくる「反」などの単位、みなさんおおよその広さをご存じですか。
ふだんより農業に馴染みがないとピンとこないですよね。
尺貫法と国際単位系
昔から日本では、農地の単位には歩(ぶ)・畝(せ)・反(たん)・町(ちょう)が使用されてきました。これらは中国を起源とした日本古来の計量法で、尺貫法(しゃっかんほう)といいます。
現在、取引や証明などの書面上で、尺貫法の使用は禁止されていて、
面積を表す単位は、国際単位系(世界共通の単位体系)であるha(ヘクタール)、a(アール)、㎡(平方メートル)を用いることになっています。
ちなみに、不動産取引で使われる「坪(つぼ)」も尺貫法。実は「坪」も取引などの書面で使用することは出来ません。
農地の単位歩(ぶ)・畝(せ)・反(たん)・町(ちょう)
ぶ【歩】
歩は尺貫法で、土地などの面積の単位の1つ。
1歩は1坪を表しています。歩=「坪」という事です。
せ【畝】
尺貫法で、面積単位の1つ。田畑の面積めんせきを表すのに使われます
1畝 = 30歩
たん【反】
尺貫法で、面積面積の単位を表す農業用語です。
1反=300歩
町【ちょう】
尺貫法で、面積面積の単位を表しています
1町=3000歩
広さの単位変換表
慣れない人には、単位の変換をパッとするのは難しいですね。
それぞれの単位の関係を見てみましょう。
単位 | 倍率 | 坪 | 平方メートル
(㎡) |
アール
(a) |
1歩 | 1坪 | 3.3058 | ||
1畝 | 1歩の30倍 | 30坪 | 99.174(約100㎡=10m×10m) | 1a |
1反 | 1畝の10倍 | 300坪 | 991.74(約1000㎡=10m×100m) | 10a |
1町 | 1反の10倍 | 3000坪 | 9917.4(約10000㎡=100m×100m) | 100a(1ha) |